
朝日新聞の正義―対論 戦後日本を惑わしたメディアの責任 (小学館文庫)
あまりにレビュアーの評価が高いので読んでみたが、読後に抱いた自分の印象が異なるため、投稿する。
なお、わたしは朝日新聞社の利害関係者ではないし、そもそも購読すらしていないことを付言しておく。
まず、朝日新聞、小林氏、それぞれが主張する事実のいずれが真実かということは、一次資料(インタビュー含む)にあたることのできない読者は知り得ないわけなので、なんとも言えないなぁ、という印象をもった。水掛け論になるような事実認定の応酬が繰り返されるならば、そうした状況をいかに打開するかを考えるべきではないか。
また、議論の方法という点についても。氏は、朝日新聞が特定者によって行われた言論を属人的に評価することを非難している。たとえば、小林氏の発言の真否を問う以前に、彼が右翼だからというレッテルで片付けてしまう点など。そうであれば、小林氏も、朝日新聞の主張に変化があることを問題視すべきではないし、朝日新聞の主張が事実が否かだけを冷静に言及すべきだ。
もちろん、恣意的な言論によって、とりわけいまや公人とはいえ特定個人に過ぎない者を、不当に弾圧するような態度を公然と行っている大手メディアは、朝日新聞にかぎらず、非難されるべきことは疑いもない。しかし、こうした点は、とりだてて新しい問題とは思えない。
小林氏は、ギャグ漫画家出身であることを奇貨として全般的に誇張した言い方をする傾向にある。そして、そうしておきながら、事後的にあれば誇張に過ぎなかったのに極端な若者が信じてしまった、というような発言をすることがある。1のことを10として伝える方がエンターテイメント性は強まるだろうが、1のことは1であってそれ以下でもそれ以上でもないという誠実な立場を、1のことを10と誤解されないような精緻な言論を、自らが放棄していることをもっと自覚すべきだ。
朝日vs.産経ソウル発―どうするどうなる朝鮮半島 (朝日新書)
産経と朝日 水と油のような関係かと思うが、両者とも良識ある記者のせいか議論がかみ合っていて面白い。どちらかといえば私は韓国は嫌いな国だが、冷静に分析していると思う。
大激論のすえ、物別れに終わると思ったのだが、そこは大人の対応だと思う。
うがった見方をすれば、朝日は昔の軍政の韓国を批判していたのだから、現在の韓国はまともに思っているのかもしれない。
もっとも、北朝鮮の話題を主にすれば朝日の対応も変わるのかもしれないが。私は今の韓国も異常な国だと思うし、北朝鮮なんか言わずもがなであるが、冷静に状況判断を下していると思う。朝鮮問題に関心のある人も無い人も読んでみて欲しいと思う。
これでも朝日新聞を読みますか?
教育&報道機関を占拠できれば、子供&国民を洗脳できる。かつて、志賀義雄(日本共産党)は「革命は教育で達成できる。共産党が教科書を書き、日教組教師が教育すれば数十年後の日本人は皆、共産主義に近づく」というような予言をしたが現実化しつつあり、朝日新聞は戦後教育で刷り込まれた思想にフィットするため、未だに広い購買層を持つ。
というより、共産党(社会党)&日教組&朝日新聞トリオの教育で育っていった人たちが、今の「ニホン人」というべきか。
「国家権力を監視することがメディアの任務」と左翼メディアは言うが、その昔、フランスのトクヴィルは「民主化が進み、メディアが第一権力を掌握した」と喝破した。「言論の自由」を盾にデタラメ報道をする左翼メディアが、少しでも気に入らないことを言う政治家に対しては徹底した言葉狩りで言論弾圧する。逆に左翼の暴論を保守派が批判すれば、「最近、言論の自由がなくなったきた」と言い出す始末。
民主主義を曲解して作り上げた伝家の宝刀「民意(=空気)」を作り出すメディアを監視する必要性があるにも関わらず、「メディア権力」に対する監視は不十分過ぎる。
「空気が読めない安倍首相」と批判していたが、「空気」なんてものはメディアが作り出しているものであり、まして、そうした「空気」にいちいち従うようなポピュリストは政治家失格である。
正直、今の朝日新聞の真意がわからない。未だに「世界革命、人類解放」を目論んでいるのか、戦後教育を刷り込まれた「大衆」にただ売れれば良いと思っているのか。かつての共産主義礼拝はともかく、ソ連崩壊と共に自らのそれまでの偏向報道を謝罪し、一度廃刊して再出発すべきではなかったかと思うが、完全に開き直って、冷戦敗戦の恨みを晴らすが如く、「反日」原理主義をひた走る。
タイトルからして、読む前から内容は想像がついたが、期待を上回る痛快さである。朝日新聞がデカい面している限り、日本は腐敗し滅亡へと突き進むだろう。「戦後レジームからの脱却」よりも、まず「朝日報道からの脱却」を。
人民日報やNYタイムズなどと提携しているため、朝日報道が世界へ発信されているから尚更厄介だが…。