
徹底図解 脳梗塞―前ぶれをキャッチ・血液をサラサラにして後遺症に克つ (目でみる医書シリーズ)
家族が脳梗塞で倒れ、現状を把握するために
参考書籍を読みあさりました。
この本はタイトル通りイラストが多用されており
類似の書籍と比べてもとてもわかりやすいです。
病気の概要から病院での検査や治療内容、
処方薬の意味、必要なリハビリなどがわかるので
家族も本人も要一読だと思います。
発行日が比較的古いのですが2007年5月の時点で
新しいものと比べても特に遜色ありませんでした。
脳梗塞を治す本―重度の後遺症を克服した運動生理学者の体験メソッド (ビタミン文庫) (ビタミン文庫)
身近な人が脳梗塞で倒れる。そしてあたふたとしてしまう。
さらにその病気と症状、リハビリテーションという処置の重要性、社会復帰、入院期間の制限など知らない事ばかりである事に気付かされる。
本来の病気への対処は未病、すなわち病気にならない様に過ごす事であるが、なかなかその当たり前の事が出来ず、病気になってから健康の大切さに驚愕するのである。生老病死は人間の普遍的本質であるが病(やまい)における対処、それも薬や手術によらない機能回復術(リハビリ)で劇的な回復をすることを著者はご自身の2度の脳梗塞からの復帰として本書を書かれている。
筆者は体育大の教授であり陸上選手でもあった。おそらくその背景は非常に効果的に回復への道筋をつけたのも事実であろう。教育に対する責任感、トレーニングによる運動機能向上の科学的認識等である。
本書ではご自身で考案された幾つかのリハビリを提案されている、また単に脳梗塞のリハビリという枠組みでなく老人の積極的運動機能維持と言う捉え方で生き生きとした老後、さらには医療費削減にも繋がることを示している。
また最近のリハビリの例として、兵庫医科大で行なわれているCI療法と言われるトレーニングとして使える方の手を三角巾で固定し、使えない手に運動命令を集中することで、麻痺の改善が見られた事。産業医大でのロボットを使用しての麻痺した手足の強制的運動で、脳の代償的機能回復がfMRIで確認できることがある等を紹介されている。
もちろん、患者さんのそれぞれに症状も異なるであろうし、その対応も事なるのであろう。
本書で最も感じたのは、患者自身の生への執着と努力が明らかに予後に影響するであろうということである。