後藤田正晴 遺言とは
後藤田正晴 日本への遺言
本書は、政界のカミソリと評された後藤田正晴氏が、TBSの番組『時事放談』に出演された際に仰った発言のポイントをテーマ別に構成し、1冊の本にまとめたものである。太字で印象に残る発言をまとめ、必要に応じてその後の発言が追記されている。そのため、極めて読みやすく、あっという間に読破してしまった。
テレビ番組での発言のため、それ程深みは無いと思いがちである。実際、半分以上はそれ程印象に残らなかった。しかし、編者が上手くポイントをまとめているので、一言に含まれる深みが違う。そのため、1割は現在でも頷いてしまうほどの言葉があった。その中でも、私が最も関心を抱いた発言は郵政改革に関するコメントである。
郵政改革について、著者は、「官と民の境界線を明確にする必要があり、これを行わなければ軍事会社が戦争を行うような事態に陥る可能性がある」と指摘していた。このコメントを読んだ時、私は7〜8年も眠っていた公共経済学を思い出し、公共経済学に対する関心が再燃してしまった。
他にも、著者は若者へのメッセージやクールビズ、そして情報機関に対してワンフレーズで感想を述べており、これらフレーズからは激動の時代を生き抜いた男の凄さを垣間見ることができた。
本書を読むことで、読者は私と同様に自分の中で眠っていた何かが目覚めるだろう。そして、著者の発言から応用・発展するだろう。なお、評価は深みが無かったため星4つとしたが、テレビ番組での発言の一部を再構成したので、5段階評価の5に限りなく近い4.8である。
リベラルからの反撃
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日本への遺言
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