ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)
傑作『星を継ぐもの』の続編
前作ほどではないが面白かった。
前作はいわゆるSFミステリ的な内容だったが、今回はミステリ的な部分よりも
地球人とガニメアンの交流に重点を置かれている。
とはいえガニメアンと地球人の関係は実は…っていうところの謎が解決するあたりのスケールの
でかさに驚きそして感服せざるを得ない
なんていうかホーガンのアナーキストな部分と徹底した反戦主義が炸裂した作品となっている。
ガニメアンの人格はまさにホーガンの理想とするところにあるのだろう。
「地球人は気性が激しく、戦争ばかりしている人種だ。しかしだからこそ互いが競争しあい、さらに危険を顧みず突っ切っていく。だからこそ、目覚ましい進歩を遂げすばらしい文明を作り上げた」
と話の途中でガニメアンが地球人を分析する。
我々地球人はせっかくすばらしい文明を築いたのだから、その文明を作り上げた技術力を戦争以外の分野に生かすべきだろう。
それが宇宙開発に使われればSFファンとしてはこの上ない。
星を継ぐもの (創元SF文庫)
今まで読んだ小説のなかで、一番面白かったです。
物語の入り方、徐々に明らかになっていく事実、
畳み掛けるようなラスト、明らかになるタイトルの意味、
読後感、どれも最高でした。
人間が未知の状況を解明していく過程が、克明に書いてあります。
現実に未知の出来事にぶつかった場合、人間は同じように乗り越
えていくんだろうなと思いました。
仮説を積み重ねて、核心に迫っていくのですが、結局なにが正解
かなんてわからない。
そんなところがビジネスにも似ていると思います。
本著には、物事をロジカルに証明していく記述が多くあります。
その証明の仕方、人を説得する仕方を学ぶという読み方も十分で
きると思います。
本著は三部作の一作目ですので、残りの二冊を読むのが楽しみです。
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